こうした疑問について、元ディズニーシーキャストの経験を元にお伝えしていきたいと思います。
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ディズニーキャストは一般的なバイトと異なり、バイトでも入社式があり、きっちり体系的な研修があります。
そこで本記事を参考にすると、入社式当日の具体的な様子や、研修内容の概要を理解することができます。
とくにこれから入社式などを控えている、新キャストの人たちはぜひ参考にしてください。
本記事の内容
- 入社式の服装や雰囲気について
- ディズニーキャストの研修内容
- 泊りがけ研修について
- キャストデビューするまでの期間
筆者について
- ディズニーの知識がほぼない状態でキャストになった
- コミュ障なのにアトラクションキャスト
- 1年半勤務
ディズニーキャストの入社式
どんな服装で行ったらいいの?
私自身は迷った末にスーツで行ったし、周りもスーツの人が6割くらいでしたが、私服の人が目立っていたということはありません。
スーツで行ったけど、「私服で来ればよかったわこれ…」と思いました。
入社式当日はパーク内を散策したり、キャスト食堂やキャストセンターに行ったりするので、むしろスーツのほうが目立ちます。
冬の入社式だと、キャストが普段着ているコスチューム用の防寒アウターを貸してもらえます。
パーク内でスーツ集団を見かけたら、それは「ただスーツディズニーを楽しんでるゲスト」か「入社式を終えた新人キャスト」のどちらかだと思われます。
入社式はどんな雰囲気?
入社式といえばお堅いものをイメージしますが、ディズニーキャストの入社式は、グループワークスタイルで行われます。
当日は専用の研修ルームで、複数テーブルごとに分かれた参加型のプログラムがたくさん用意されています。
チームの人とのグループワークが多いので、退屈している時間はありません。
何より入社式で前に立って話してくれる人はプロキャストなので、とにかく話し方が上手い。
ディズニールックにした方がいい?
入社式ではパーク内散策もするため、大勢のゲストの目に触れます。
ディズニールックの遵守について、面接でも必ず説明されているはずなので、身だしなみには気をつけましょう。
入社式の会場(ワードローブ)に着くと、入口で真っ先に身だしなみチェックが入ります。
男性は髪が耳にわずかでもかかっていたり、長い前髪を横に流してごまかそうとしても指摘されます。
恥ずかしながら私がそうでした…。
女性もかなり細かくチェックされていました。
少しでもディズニールックが守られていないと、次回研修までに必ず直してくるように言われます。
守られていなくても入社式には参加させてもらえますが、初っ端で注意されるのも気分が良くないので、しっかり身だしなみは整えて臨みましょう。
入社式では何をやるの?
入社式は9:30~16:30という時間からも分かるように、一日がかりで行われます。
午前
- 心構えやディズニーリゾートの基本情報に関するレクチャー
- 入社書類の記入などの入社手続き
午後
- パーク内の散策(どこに行くかはそのときのお楽しみ)
パーク内を各自で自由に散策する時間もあるので、キャストとしての視点を意識しながら見て回りましょう。
パーク散策が終わったら再びレクチャーが行われ、入社式は終了となります。
研修・トレーニング
プレOJTとは
大学生になったばかりの方だと「OJT」という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
「OJT」は「On the Job Training」の略で、職場で実務経験を積ませながら従業員を教育していくことを指す。
もっと簡単に言えば、「先輩と一緒にキャストの仕事を実際にして勉強しよう」ってことです。
プレOJTでは何をするのか
プレOJTでは主に以下の3つを行います。
- キャストとしての心構えなどのレクチャー
- キャストセンターの施設説明
- コスチュームのピッキング
実際にパーク内を歩いて、各施設の説明を受けるので、動きやすいくつで行きましょう。
コスチュームのピッキングとは
プレOJTのメインイベントで、一番ワクワクする瞬間かもしれません。
コスチュームのピッキングをするのには以下のような目的があります。
- 自分の衣装を試着してサイズ感を確かめる
- 必要な衣装パーツがいくつあるのかチェックする
- 衣装の着方を覚える
ディズニーのコスチュームはパーツが多くて、だいたい10~13のパーツを全て身につけなければいけません。
コスチュームの種類によっては、アウターとインナーの区別がつかないような難易度の高いパーツも。
慣れないうちは着る順番をまちがえやすいので、ピッキングの時にしっかり頭に叩き込みましょう。
そのほかレクチャーなどの具体的な内容は社外秘なので言えませんが、研修初日は動く機会が多いので、履きなれたくつで行きましょう。
ディズニールックは厳守!
研修ルームに入る前に入り口でディズニールックのチェックが入るので、油断せずいきましょう。
とくに入社式で注意された人は、研修日までにしっかり身だしなみを確認すること。
ディズニールックが守られていないと判断されると、次回研修までに身だしなみを整えてくるように厳重注意されます。
おそらくここでの注意が最後通告です。
もしまた次回の研修でもディズニールックが守られていなかったらどうなるか、そこから先は私にも分かりません…。
泊りがけの研修があるってほんと?
どういうことかというと、日によっては研修が朝の6時半から始まるため、始発電車でも間に合わない人が出てきます。
そういう人のためにディズニー側で用意された宿泊施設が南行徳にあり、そこに無料(交通費も支給)で1泊できるというもの。
南行徳は舞浜からすぐ近くなので、これで研修に間に合うということですね。
ただ私も2回泊まりましたが、ぶっちゃけディズニー感は全くない普通のマンションのようなところです。
ディズニーアンバサダーホテルやトイストーリーホテルに泊まれるなんてことは天地がひっくり返ってもないので、期待しないように…。
研修期間はどれくらい?
研修自体は数回ですが、入社から2ヶ月間はトレーニング期間という扱いになります。
私がアトラクションキャストとして配属されたロケーションでは研修が6回ほどあり、以下のことを実践しました。
- ディズニーシーの各施設の場所などを覚える
- キャストの「4つの行動規範」
- 実際にゲストと自由に接する
- 操作マニュアルを頭に叩き込む
- 各セリフを覚える
特にゲストとのコミュニケーションは研修初っ端でやるのですが、一人で自由にロケーションをうろついてゲストに声かけをすることになります。
最初のうちはゲストに声をかけるのはすごい緊張するかもしれませんが、回数こなせば慣れてくるから大丈夫。
一通り研修を終えたら、晴れて独り立ちです。
ディズニーキャストの入社式・研修|まとめ
入社式を終えたらいよいよディズニーキャストとしての生活が始まります。
晴れてキャストになったみなさんはこれから先、遊びに行くときとはちがう視点からのディズニーリゾートをたくさん見ることができます。
ぜひ楽しみながらがんばってください!