ジェッダはサウジアラビア第2の都市であり、歴史的には紅海貿易などで栄えた湾岸都市です。
そのため現在も国際色豊かで、開かれた雰囲気のある都会となっています。
ジェッダへはリヤドや周辺国から空路で入るケースが多いですが、私は今回メディナからハラマイン高速鉄道に乗って行きました。
【サウジアラビア旅行記】メディナからジェッダへ電車で行く方法
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ジェッダ滞在は2日間だけでしたが、魅力が色々ある街だったので、これから簡単にご紹介していきたいと思います。
メモ
- 訪問時期:2022年11月上旬
- 1リヤル=約40円
ジェッダの観光名所を歩いてみた
ジェッダの旧市街
世界遺産マニアとして絶対に外せないのが、ジェッダの旧市街。
ここを見るためにジェッダに来たと言っても過言ではありません。
旧市街への行き方はUberやタクシーが便利。
ホテルから旧市街まではUberで片道31.12リヤル(約1,100円)でした。
メディナ門
旧市街のメインエントランスには目印となる大きな城門跡(メディナ門)があります。
そして看板には、世界文化遺産の証であるユネスコのロゴが記載されていました。
アラビア語で大きく「Al Balad」と書かれています。
旧市街地のエリア内に入ると、早速伝統的なイスラム建築の数々が軒を連ねていました。
旧市街を描いたウォールアートを発見。
建物の色合いや扉のデザインがおしゃれで、細部まで見てみるとその微妙な違いに気づけて面白いです。
旧市街地内には観光案内所やカフェ、雑貨屋などもけっこうあります。
しかし私が行ったのはちょうど昼時だったため、開いている店やカフェは少なく、観光客の数自体もかなり少なかったです。
Medd Café & Roastery
その中で「Medd Café & Roastery」というカフェが営業していたので、少し休憩することに。
店内は普通におしゃれで、バリスタはとてもフレンドリーな方でした。
ちなみにレジカウンターに輸入茶葉が売られていたのですが、生産地はまさかの「Kagoshima」(鹿児島)。
カフェラテ&チョコクッキー:29リヤル(1,000円)
右側のラテは試作中のものらしく、「飲んでみて!」とサービスでくれました。
居心地がよくWi-Fiも通っていたため、結局2時間近くも滞在してしまいました。
旧市街の出入り口は四方八方にあり、周辺にはショッピングモールやローカルフード店が色々とあります。
Al Mahmal Center
旧市街から徒歩圏内に「Al Mahmal Center」や「Al Balad Corniche」「Lulu Mall」など、小さめのモールがいくつかあるので、足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。
旧市街地内は迷路のように入り組んでいて、マップの通りに歩いても工事中で通れない場所もザラにあります。
なのでマップは気にせず、気の向くままに歩いて周るという散策スタイルの方がかえって楽しめると思いました。
私も途中からはマップを見るのを諦めて、行き当たりばったりで何となく散策をしていました。
▼MAP
アルラハマ=モスク
Floating mosque(フローティング=モスク)とも呼ばれている、紅海を望む壮麗なモスク。
その名の通り、海上に浮いているように見えるのが最大の特徴です。
近くに路線バスは通っていないため、例にもよって行き方はUber一択。
ホテルからアルラハマ=モスクまでは片道23リヤル(約840円)でした。
ジェッダはUberドライバーの数がリヤド並みに多いため、車はすぐ見つかります。
敷地内には誰でも無料で入ることができ、紅海に面したモスクはこれ以上ないほどに綺麗。
私が行ったときは人がほとんどいなかったため、辺りは静かで波の音がよく聞こえました。
夕方頃に行くと、紅海に沈む夕日と夜のライトアップの両方が見られるのでおすすめです。
モスク内部の入り口。
私が行ったときは閉まっていましたが、開放時は非ムスリムでも入場できるそうです。
ちなみにアルラハマ=モスクのある海岸線沿いは遊歩道になっていて、地元の人たちで賑わっていました。
紅海に沈む夕日が本当に綺麗。
ここにもスタバがありました。
▼MAP
黄金ワシの像
アルラハマ=モスクのすぐ近くに立っているワシの像。
たまたま見かけたのでとりあえず記念に写真だけ撮りました。
アルラハマ=モスクを含め、このエリアは雰囲気的には横浜の赤レンガ倉庫や山下公園みたいな感じです。
夜になると雰囲気がまた変わります。
なんとなくお台場のアクアシティみたいです。
アルラハマ=モスクのすぐそばにはクルーズ船が停泊。
クラブのような音楽も流れているパリピ空間だったため、足早に退散しました。
夜になるとずいぶんと雰囲気は変わるようです。
▼MAP
Falasteen Street
特に観光地というわけではありませんが、Falasteen Streetは、ファハド王の噴水が見られるAl-Hamra Cornicheに続く道で、道中には様々な店が並んでいます。
Falasteen Streetのスタバ。
ちょうどこのとき15時頃で日差しも強かったので、涼しくなる夕方まで一休みすることにしました。
安心安全おなじみのスタバという感じです。
サウジアラビア限定のマグカップやグッズも売られていましたが、タンブラーはありませんでした。
店内は天井が高くて日差しもよく入る、開放的な空間です。
スタバで小一時間ほどゆっくりしてから、そのまま徒歩でファハド王の噴水が見られるAl-Hamra Cornicheに向かいました。
▼MAP
ファハド王の噴水
これもジェッダに来たら必ず見ておきたいスポット。
私は今回ジェッダの旧市街からFalasteen streetまではUberを使い、そこから道中店を色々見ながら徒歩でAl-Hamra Cornicheに行きました。
Uber料金は14.93リヤル(約550円)。
Al-Hamra Cornicheは紅海を臨む海浜公園のような場所です。
サウジアラビアに限らずどこの中東の国にも言えることですが、とにかく野良猫が多いです。
しかも小綺麗でかわいい。
…いやあ、猫って本当にかわいい…。
18時になり、なんの前触れもなく噴水が出現しました。
事前情報によると噴水を見られるのは、平日(月曜~金曜)の9時~17時までとなっています。
しかし私が行ったのは土曜日ですが18時から噴水が出始めたので、おそらく土日は18時以降なら見られるのかもしれません。
この辺りの情報はけっこう曖昧なので、とりあえず行ってみることをおすすめします。
日が沈んで涼しくなると、人の数も一気に増えます。
ところでどうしてこんなに高く水を噴射できるのか気になり少し調べたところによると、ジェット機にも使われるエンジンを動力に使っているそうです。
さすが発想のスケールがちがう。
とはいえドバイモールの噴水ショーと違って、噴水自体は間近で見られるわけではないので、迫力はそこまで感じないかもしれません。
噴水を見たあとは、Al-Hamra Cornicheから5分ほど歩いたところにあるshamiという店で夕食を食べました。
19時半頃に行ったのですが、お客さんはあまりいません。
Chicken Shawarma & Lentil Soup:56リヤル(約2,000円)
想像以上にボリューミーでした。
食後店を出ると、まだ噴水が出続けていました。
こうやってみると本当に大きい。
ここからホテルまではUberで戻ります。
料金は23.15リヤル(約850円)でした。
▼MAP
まとめ
- ジェッダ市内の移動はUberやタクシーが基本となる。
- アルラハマ=モスクは誰でも無料で入れる。
- 事前情報だとファハド王の噴水を見られるのは平日のみとなっているが、実際には土曜日でも見られた。