サウジアラビアではリヤドやジェッダ、メディナやハイルなどを中心にUberやCareemが使えます。
しかし私が今回サウジに行った際、アルウラなどの小さな地方都市ではドライバーが見つからず、両方とも使えませんでした。
そこで地元の人に教えてもらったのが、Kaiianというサウジアラビア専用の配車アプリです。
外国人観光客にはほとんど馴染みのないアプリですが、サウジ滞在中にはとても役に立つので、設定方法や使い方について簡単に解説していきたいと思います。
メモ
- 訪問時期:2022年11月上旬
- 1リヤル=約40円
アプリのインストールと初期設定について
インストール
Apple storeとGoogleの両方のOSに対応しているので、iPhoneとAndroidのいずれでも使えます。
Saudi Taxi: Kaiian
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アカウント登録
インストール後にアプリを開いてから、アカウント登録する流れは以下の通りです。
- 電話番号を登録する
- 1で入力した電話番号宛にSMSで送られてきた4ケタの認証コードを入力する
- プロフィール編集ページで名前を登録する(*メールアドレスの入力は任意)
画像の左側が電話番号の登録画面です。
私は空港でSIMカードを買った時にサウジアラビア国内用の電話番号も入手しているので、その番号を入れました。
【サウジアラビア旅行記】空港でSIMカードを購入した話
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画像の右側はSMS認証が終わったあとの、プロフィール編集画面です。
Uber同様に配車依頼をするときに、写真と名前はドライバーも確認できるので、ここはきちんと登録しておきましょう。
ただしメールアドレスの登録は任意なので、しなくても問題ありません。
支払い方法の登録
支払い方法は「Top up wallet」→「Payment methods」→「Add a card」の順で設定できます。
現金・カード・プリペイドチャージ式の3つが利用できますが、おすすめはカード払いです。
現金だと車内で支払う手間がかかる上に、場合によっては細かいお釣りがないと言われるからです(経験談)。
またプリペイドだとチャージ金額によっては余ってしまうので、もったいないです。
実際に私も最初はプリペイド式で20リヤルチャージしましたが、ご覧のように現時点で残高が1.90リヤル余っています。
配車の手順・使い方
結論Uberとほぼ同じ要領です。
UIも非常にわかりやすいので、Uberを使ったことがある人は直感的に使えると思います。
画像の左側がアプリのトップページなのですが、「Order now」から配車依頼をすることができます。
画面のマップ上には現在近くにいるドライバーの位置情報などが表示されています。
ちなみにこのマップはアルウラにいる時に使ったものなのですが、Uberがほぼ使えないアルウラにも、Kaiianのドライバーならたくさんいることが分かります。
そして画像の右側が配車依頼をして、ドライバーの到着を待っている時の画面。
待機画面には迎えに来る車の「車種」「ナンバー」「車体の色」が表示されます。
この辺もUberと同じですね。
ただし表示される車体情報は、言語設定を英語にしていてもアラビア語表示になるので要注意です。
ちなみにこの画像の車体情報の場合は、それぞれ「白色」の「フォーチュナー」(トヨタの自動車)と書かれています。
なおUberと同じように、配車の予約依頼も可能です。
「Order now」の右端の時計アイコンをクリックすると、迎えにきて欲しい日時を指定できるので、「Set up your order」を押せばそれだけで予約依頼ができます。
予約が完了すると右側の画像のように、「Preorder created!」という画面が開きます。
Kaiiianを利用する際の注意点
アルウラなどのUberがほぼ使えない地域でも配車できるのがkaiianの最大のメリットですが、外国人観光客が利用するにあたっては、いくつか注意点もあります。
外国人観光客のユーザーはあまりいない
Kaiianはサウジアラビア国内専用の配車アプリで、外国人観光客にはほとんど馴染みがありません。
Uberと異なり、利用ユーザーのほとんどがサウジ国内の人だと考えられます。
そのためか外国人観光客に不慣れなドライバーが多い印象でした。
また配車を依頼すると、なぜかドライバーからほぼ毎回電話がかかってきます。
話の要件としては、「今どこにいるのか、人数は何人か、行き先はどこか」などなど。
Uberと同じで配車を依頼した時点で現在地や目的地はドライバーに伝わっているので、電話する必要はない気がするのですが、謎に直接電話でやりとりすることが多かったです。
英語を話せないドライバーが多い
Uberと異なり外国人観光客に不慣れなドライバーが多いため、英語を話せるドライバーが少ないです。
特に自分が利用したアルウラの街だと、私と同年代の若いドライバーであってもなかなか英語が通じず、ほぼアラビア語だけの会話でした。
そのため何かやり取りするときは基本的に英語が使えない点が、外国人観光客が使う上でネックになる部分かもしれません。
とはいえUber同様に目的地は事前にドライバーに伝わっているので、特にコミュニケーションが取れなくても目的地にたどり着くことはできるので安心してください。
まとめ
最後にサウジ各都市で配車アプリを利用してみた所感をまとめておきます。
Uber | Careem | Kaiian | |
リヤド | ○ | ○ | ○ |
ジェッダ | ○ | ○ | ○ |
メディナ | △ | ○ | ○ |
ハイル | ○ | ○ | ○ |
アルウラ | × | △ | ○ |
○:問題なく使える
△:ドライバーの数が少なく配車されにくい
×:ドライバーがほぼいないため使えない
今回サウジアラビアを訪問してみて、私の個人的なおすすめとしては基本的にはまずUberを使い、アルウラなどのUberが使えない地域だけKaiianを使うというのが良いかなと思いました。
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