150年以上の歴史を持つマスマク城は、イブン=サウード(後の初代サウジアラビア国王)がリヤド支配の復権を宣言した、いわばサウジアラビア王国の始まりの地でもあります。
高校世界史でも必ず登場するイブン=サウードにゆかりの深い歴史的遺産ということで、今回実際に行ってみました。
メモ
- 訪問時期:2022年10月末
- 1リヤル=約40円
ディーラ広場とマスマク城の観光
マスマク城とディーラ広場はリヤド旧市街の中心部にあり、それぞれ隣接しています。
ディーラ広場の目の前にバス停があったので路線バスでアクセスできるようですが、リヤドの路線バスはかなり分かりにくく、土地勘がないと難易度が高いので、例にもよってUberを使いました。
Al Imam Turki Ibn Abd Allah Ibn Muhammad St.のバス停
180番のバス
メモ
Uberの料金(ディライーヤからマスマク城まで):47.51リヤル(約1,700円)
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▼ 場所
ディーラ広場(Alsafat Square)
広場に着いたのは14時頃でしたが、日中のため人が全然いません。
閑散としています。
中東の国々に共通していることですが、やはり日中は日差しの強さも相まって外を出歩く人は少ないですね。
ちなみに日中はとても静かで穏やかな雰囲気のあるディーラ広場ですが、以前は公開処刑が行われていた広場で、斬首刑広場とも呼ばれているそうです。
実は血生臭い歴史を持つ場所という。
日が暮れると人が増え始め、カフェやレストラン、雑貨屋などがオープンしてきました。
Imam Turki Bin Abdullah Grand Mosque
空の具合と光の色合いが最高に綺麗。
広場中央には謎のエキシビジョンモニター。
マスマク城(Masmak Palace)
マスマク城はディーラ広場のすぐ隣にあります。
英語だと「Masmak Palace」と表記されていますが、見た目的にはFort(城砦)ですね。
マスマク城の内部はリヤドの歴史を学べる博物館になっていて、誰でも無料で入場できます。
歴史好きとしてはぜひとも訪れたい必見スポット。
館内はけっこう広くて様々な展示があるので、じっくり見るなら1時間は余裕で必要です。
昔のリヤド市内の鳥瞰図。
歴代リヤド知事の肖像画。
サウジアラビアの国旗。
「لا إله إلا الله محمد رسول الله」(アッラの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である)と書かれており、剣には聖地メッカを守護するという意味が込められています。
縦横無尽なデザインで文字を表現できるアラビア語とアラビア書道…、とても美しいですね。
おそらくですがこの絵はクウェートに亡命していたイブン=サウードが、リヤド復権に向けて奔走したシーンを描いたものっぽいです。
ちなみに私が行った2022年10月末時点では、サウジコーヒーに関する特別展示が開催されていました。
特にサウジアラビアで好まれているコーヒーやコーヒー文化に関する展示品が数多くあって、とても興味深かったです。
アラビアンコーヒーのポットといえば、まさにこんなイメージ。
マスマク城も日が暮れると一気に賑わい始め、城壁面はライトアップされます。
ライトアップのパターンは5色ありましたが、赤色が一番迫力を感じました。
マスマク城沿いの駐車場には、車が続々と集まります。
マスマク城の近くにはスーク(市場)もありますが、どちらかというと吉祥寺サンロードのようなアーケード商店街という感じでした。
夕食はディーラ広場に面した「Ragheif & Kaif」というカフェで済ませることに。
Ragheif & Kaif
夜は地元の人で賑わっています。
シュワルマ&ポテトセット:32リヤル(約1,150円)
夕食にしてはかなりジャンキーですが、美味しかったのでOKです。
LuLu Hypermarket
マスマク城から10分ほど歩いたところに「LuLu Hypermarket」というショッピングモールがあったので、ホテルに帰る前に飲み物やお菓子を買って行くことにしました。
車道の向こう側にある建物が「LuLu Hypermarket」。
モール内にあるスーパーマーケットは、売り場面積がけっこう広かったです。
飲み物やらお菓子やら、買いたいものは買えたので満足。
夜0時まで営業しているので、観光客にも使い勝手のいいモールだと思います。
▼ 場所
まとめ
マスマク城とディーラ広場はリヤドの人気観光地ですが、路線バスは土地勘のない観光客が使うには難易度が高いので、Uberやタクシーで行くことをおすすめします。
あるいはマスマク城周辺の「Almarqab」「Al Futah」「Thulaim」などのエリアには、比較的安いホテルがあるので、そちらに宿泊するのも一つの手かもしれません。